ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2024-4 2024 年 6 ⽉「歴史から⾒たラテンアメリカのかたち―その8: 冷戦構造になる戦後の⻄半球」 渡邉利夫
この論稿では冷戦が始まる時代の⻄半球の国際関係を俯瞰的に説明するシリーズの「その7」続編である。
ラテンアメリカの視座から書かれた歴史書とは趣を異にする。この時代のラテンアメリカの歴史を理解するには冷戦の視点が⼤切である。そこで 冷戦が⽣まれる歴史、⽶国が⻄半球で進めた集団安全保障政策と「⽶州機構」の設⽴、次いで共産主義の浸透を懸念して始めたCIAによるグアテマラ⼲渉、「キューバ⾰命」を説明する。
「キューバ⾰命」は、ラテンアメリカの他の国で⺠主化、社会改⾰のための有⼒な処⽅ 箋になると思われたことから、若者に希望の⽕をつけた。そこでこの地域で勃発した彼らの 左翼主義活動を説明し、それに危機感を抱いたケネディの反左翼対策である「進歩のための 同盟」を詳述する。⽶国はラテンアメリカに援助する条件として⺠主的政府と社会改⾰を求 めた。それは必ずしも成果を得ず、軍事政権の誕⽣につながる。
ファイル名(File Name) | ILAC2024_4.pdf |
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ファイル容量(File Capacity) | 735 KB |
バージョン(Version) | 1 |
作成日(Published) | 2024年6月14日 |
ダウンロード回数(Downloaded Numbers) | 94 回 |
カテゴリ(Category) | ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート |