NHK総合 10月10日(木) 午後10時30分~ 午後11時20分
世界はほしいモノにあふれてる▽秘境へ!究極のコーヒーを求めて アメリカ・南米
NHK BS1スペシャル「世界で一番アツい日~キューバ・100万人の大行進~」
NHK BS1 10月12日(土) 午後10時00分(109分)
5月1日、キューバの首都ハバナは世界で1番アツくなる。100万人が革命の成功を祝うパレードで歌い踊るのだ。だが、熱狂の裏で今、キューバは矛盾や格差に揺れている。タクシー運転手の収入は医師の約10倍。トランプ政権による経済封鎖が強まる中、革命を知らない若者は米国文化への憧れを隠さない。さらには、憲法の全面改正も。タクシー運転手、医師、高校生の3人のキューバ人から“革命”の現在地とこれからを見つめる。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225614/index.html
NHKラジオ第一「マイあさ!」
10月13日(日)午前5時42分 マイあさだより
ブエノスアイレス紹介 出演:相川知子
https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
平素より当協会の諸活動に対し格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、任期途中の退陣に追い込まれたクチンスキー前大統領の後を継ぐ形で就任したビスカラ大統領は、就任後、早一年半が経過いたしました。その間、公務員の綱紀粛正の強化など、信頼回復に向けた政策対応がなされて来ましたが、突然、7月末に大統領が2021年予定の総選挙の一年前倒しの意向を発表したため、一気に政局の行方に不透明感が出ており、経済面への影響も懸念され始めています。
こういう状況下、ラテンアメリカ協会は日本ペルー経済委員会および日本ペルー協会との共催で、一時帰国される土屋定之 駐ペルー大使をお招きし、最近のペルーの政治・経済の動向についてご講演をいただくことにいたしました。大使からは、ペルーの持つ可能性と今後の展望や日本・ペルー二国間関係の今後の可能性についても併せ、お話しいただく予定です。貴重な機会となりますので、奮ってご参加ください。
日時 | 2019年10月15日(火)10:30~12:00 |
---|---|
会場 | 新橋ビジネスフォーラム 港区新橋1-18-21 第一日比谷ビル8階、Tel. 03-5843-9169 http://biz-forum.jp/access.html |
講演題 | 「ペルー共和国の最新情勢」 |
講 師 | 土屋定之 駐ペルー日本国特命全権大使 |
主 催 | 一般社団法人ラテンアメリカ協会、日本ペルー経済委員会、日本ペルー協会 |
参加費 | 会員 2,000 円、非会員 3,000 円、大学院・大学生 無料 ※参加費はクレジットカードか銀行振込での事前支払いとなります。 詳細は参加受付メールをご参照ください。 |
お申込み
下記Webサイトより2019年10月10日(木)までに、お一人ずつご登録ください。
URL:https://latin-america.jp/seminar-entry
【備考】
①申込み受付:先着順 85名までです。お早めにお申込み下さい。
②申込締め切り:2019年10月10日(木)
【お問い合わせ】
<ラテンアメリカ協会>
〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル120A
Tel: 03-3591-3831 Fax: 03-6205-4262
E-mail: info@latin-america.jp
講演会案内資料
NHK BS1 10月17日(木) 午後10:00~午後10:40(40分)
中米ホンジュラスなどからアメリカへの移住を目指した大規模キャラバンが出発したのが、去年10月13日だった。当初は通過地点のメキシコも移民たちを受け入れていたが、トランプ政権の入国厳格化に伴い、メキシコ政府の風向きも変わった。国境を越えられない多くの移民たちはメキシコ側にとどまっているが、劣悪な環境に置かれ、社会からの目も厳しくなった。メキシコにとどまる移民の現状をルポ。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-10-17&ch=11&eid=14648&f=3039
☆開催概要(各回共通) ☆
会 場:駐日メキシコ大使館 別館5階「エスパシオ・メヒカ-ノ」
定 員:先着順100名
参加費:無料
主 催:メキシコ・日本アミーゴ会
協 力:駐日メキシコ大使館 (一社)ラテンアメリカ協会(予定)
申込方法:メキシコ・日本アミーゴ会 (info@mex-jpn-amigo.org) へ「講座名・参加者
氏名(フリガナ)・メールアドレス・所属(アミーゴ会員)or案内の入手源」を明記してメールで直接お申し込み下さい。
☆アミーゴ会HP:http://www.mex-jpn-amigo.org/
[講演テ-マと講師]
10月18日(金) 第2回 「メキシコの食文化と造形表現の変化」
講 師:鈴木 紀(もとい) 先生(国立民族学博物館 教授)
略 歴:
国立民族学博物館・人類文明誌研究部・教授。専門はラテンアメリカ文化論、開発人類学、博物館展示学。第12回および15回の日墨交換留学制度により、ユカタン大学およびメキシコ国立人類学歴史学学校に学ぶ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程文化人類学専攻・単位取得満期退学。千葉大学文学部助教授を経て、2007年より国立民族学博物館に勤務。同館で今秋開催される展覧会「アルテ・ポプラル-メキシコの造形表現のいま」(2019年10月10日〜12月24日)の展示ディレクターを務める。近著に『古代アメリカの比較文明論』(共編著、京都大学学術出版会、2019年)など。
講演概要:
メキシコの食文化と造形表現を通じて、先スペイン期起源の文化伝統が現在までどのように継続しているか考えます。メキシコの食文化の特徴は、トウモロコシを主食とすることです。トウモロコシは、メキシコ原産の植物で、先スペイン期に栽培が始まりました。現在もメキシコ人の食卓にトルティーヤが欠かせませんが、これは先スペイン期以来の食文化の伝統継続の明白な証拠です。しかし他の料理や飲み物の場合は、もっと事情が複雑です。サルサ/副食としてのワカモレと、飲み物としてのチョコラテをとりあげ、食文化の変化について考えます。同様に、陶器や仮面などの造形表現でも、基本的な制作技術という点では、先スペイン期の文化の継続を認めることができます。しかし多くの場合、植民地時代以降に導入された技術や、カトリックの布教、市場経済の普及などの要因により、造形表現はさまざまな影響を受けました。トナラやメテペックの陶器、先住民族コラの仮面を手がかりに、造形表現の歴史的変化に着目します。
NHK BS1 10月18日(金) 午後10:00~午後10:40(40分)
ボリビアでは、男性中心の考え方が根強く、女性への根強い差別が続いてきた。しかし、女性国会議員を増やす努力を続けてきた結果、女性議員たちの提案で、警察の性犯罪取り締まり特別チームが設置されたり、実際に被害に遭った人たちで構成される支援組織が生まれた。20日には、5年に1度の大統領選挙が行われるが、現職のモラレス大統領も野党候補も、女性の人権強化に向けたキャンペーンを行っている。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-10-18&ch=11&eid=15270&f=3039
日時:10月22日(火)
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京
無料
詳細・予約は下記をご覧ください。
https://tokio.cervantes.es/jp/culture_spanish/activities_cultural_spanish.htm
https://balcon-vacio.peatix.com/view
映画「空虚なバルコニー」
原題:En el balcon vacio
ホミ・ガルシア・アスコット監督&マリア・ルイサ・エリオ監督/メキシコ/1976年/70分
今年は、スペイン内戦で敗退した共和国政府が亡命してから80周年を迎えます。その後確立されたフランコの独裁政権により、何十万ものスペイン人が亡命を余儀なくされました。私的かつ実験的映画「空虚なバルコニー」は、亡命先のメキシコを舞台に、幼少期の思い出や哀愁、遠く離れた地で過去を再構築していく姿が描かれます。今回バルセロナ自治大学教授、文学的亡命研究グループ(GEXEL)のメンバー、フアン・ロドリゲス先生をお招きし、映画について、また亡命が文化に与える問題についてお話を伺います。
<セミナー概要>
日 時: 2019年10月23日(水) 9:30~12:15
会 場: キューバ大使館 2階サロン
住所: 東京都港区東麻布1-28-4
(最寄り駅 都営大江戸線 赤羽橋駅 中之橋口より徒歩2分)
主 催: 駐日キューバ大使館
後 援:UNIDO東京事務所
言 語:英語
定 員:40名(定員になり次第、締切りとさせていただきます)
入場料:無料
申込み方法: 以下URLをご覧ください。
http://www.unido.or.jp/files/78148c5db366f101dacb390986b50273.pdf
<プログラム>(予定)
9:30 開会挨拶
ロベルト・モラレス・オヘダ国家評議会・閣僚評議会副議長
9:35 講演「キューバ・バイオ医薬産業:ビジネス機会とビジネスモデル」
スライネ・ゲラ・モンタネ
キューバ分子免疫学センター・事業開発部長
在中国合弁企業バイオテック・ファーマスーティカル社長
10:05 講演「分子免疫学センター:革新的製品とプロジェクト」
ノルマンド・イスナガ・エスコバル
ビオクーバファルマ商務部長兼営業部長
10:20 休憩
10:50 講演「遺伝子工学バイオ工学センター:革新的製品とプロジェクト」
エウロヒオ・ピメンテル・バスケス
遺伝子工学バイオ工学センター所長/人民権力全国議会議員
11:20 講演「国際市場におけるキューバ製品販売の知見」
レインボーアンドネイチャージャパン社
11:40 質疑応答
12:05 閉会挨拶
12:15 閉会
<申込み・お問合せ先>
キューバ大使館商務部
E-mail: tcomercial@ecujapon.jp
Tel: 03-5570-3182
Fax: 03-5570-8521
平素より当協会の諸活動に対し格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、ご案内の通り、日本とラテンアメリカ主要国との貿易投資や人的交流は100年を超える歴史があります。その交流を長らく支えて来たのが日系を中心とした海運会社や航空会社でしたが、近年、海運・空運を取り巻く世界の環境は様変わりの様相を呈しており、その環境の変化に併せ日系他の海運会社や航空会社の対応も大きく変わって来ています。
今般、ラテンアメリカ協会では、2017年に川崎汽船、商船三井、日本郵船の定期コンテナ船事業を統合する形で発足したOcean Network Express Pte.,Ltd(本拠地:シンガポール)の日本総代理店、ONEジャパンの木戸貴文 代表取締役社長、および、世界中の航空会社やホテルなどの旅行産業をオンラインで結ぶGDSシステム(Global Distribution System)を運営する全日空系列のインフィニトラベルインフォメーションの川原一志 常務取締役をお迎えし、日本とラテンアメリカを結ぶ海運・空運インフラの最新事情と今後の展望についてお話しを伺います。
大変参考になる講演ですので、奮ってご参加ください。
日時 | 2019年10月29日(火)15:00~16:30 |
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会場 | 田中田村町ビル5F、5C会議室 港区新橋2-12-15 Tel: 03-6206-1787 http://www.kaigisurunara.jp/access.html |
講演題 | 「日本とラテンアメリカを結ぶ海運・空運の現状と未来」 |
講師 |
① ONEジャパン(オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン(株)) ② (株)インフィニトラベルインフォメーション |
参加費 | 会員 2,000 円、非会員 3,000 円、大学院・大学生 無料 ※参加料はクレジットカードか銀行振込での事前支払いとなります。詳細は参加受付メールをご参照ください。 |
お申込み
下記Webサイトより、2019年10月25日(金)までに、お一人ずつご登録ください。
URL:https://latin-america.jp/seminar-entry
【備考】
①申込み受付:先着順 50名までです。お早めにお申込み下さい。
②申込締め切り:2019年10月25日(金)
【お問い合わせ】
<ラテンアメリカ協会>
〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル120A
Tel: 03-3591-3831 Fax: 03-6205-4262
E-mail: info@latin-america.jp
講演会案内資料
平素より当協会の諸活動に対し格別のご支援とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、グローバル化が進む中、日本でも多くの大学が国際化を目指した教育プログラムを展開しています。最近では、海外へのインターンシップ派遣や外国人留学生の受入れに止まらず、外国の大学と日本の大学のカリキュラムを連結したツイニング・プログラムや双方の大学からそれぞれ学位を授与するダブルディグリー・プログラムなど、多様な留学制度を充実させている大学が増えています。
その中、国立大学法人長岡技術科学大学は、今後の発展が期待され、工学教育がますます重要となる中南米諸国、例えばメキシコのモンテレイ大学やグアナファト大学などの大学との交流を積極的に進めてきました。ツイニング・プログラムやダブルディグリー・プログラムなどの国際協働教育プログラム、インターンシップや共同研究による国際産学連携教育・研究など、特徴的な取り組みを行っており、その先進的取り組みは文部科学省からも高い評価を受けております。
今般、国立大学法人長岡技術科学大学の宮下 幸雄 准教授をお招きし、メキシコを中心とした中南米での同大学の交流の実績と現状についてご紹介するとともに、今後の展望と将来への期待についてご講演をいただきます。
産学連携の国際的な事例として大いに参考になる講演となりますので、是非奮ってご参加ください。
日時 | 2019年10月30日(水)15:00~16:30 |
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会場 | 新橋ビジネスフォーラム 港区新橋1-18-21 第一日比谷ビル8階、Tel. 03-5843-9169 http://biz-forum.jp/access.html |
講演題 | 「長岡技術科学大学が推進するメキシコなど中南米諸大学との交流提携」 |
講師 | 国立大学法人 長岡技術科学大学大学院 宮下 幸雄 准教授、他 |
参加費 | 会員 2,000 円、非会員 3,000 円、大学院・大学生 無料 ※参加料はクレジットカードか銀行振込での事前支払いとなります。詳細は参加受付メールをご参照ください。 |
お申込み
下記Webサイトより、2019年10月28日(月)までに、お一人ずつご登録ください。
URL:https://latin-america.jp/seminar-entry
【備考】
①申込み受付:先着順 65名までです。お早めにお申込み下さい。
②申込締め切り:2019年10月28日(月)
【お問い合わせ】
<ラテンアメリカ協会>
〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル120A
Tel: 03-3591-3831 Fax: 03-6205-4262
E-mail: info@latin-america.jp
講演会案内資料
(東京) 新宿バルト9 :11月7日(木)~10日(日)、15日(金)~17日(日)
(横浜) 横浜ブルク13:11月29日(金)~12月1日(日)
(大阪) 梅田ブルク7 :12月6日(金)~12月8日(日)
回数券 数量限定販売 3,600円(税込)劇場にて発売中。
※日時作品未指定・3枚綴り
前売券 1回券(日時作品指定)1500円(税込) ※10月26日販売開始
当日券 1回券(日時作品指定)一般 1700円(税込)
オフィシャルサイト: http://www.lbff.jp
オフィシャルFacebook:https://facebook.com/LatinBeatFilmFestival
オフィシャルTwitter:https://twitter.com/LBFF_2019
スペイン&ラテンアメリカ映画の祭典「ラテンビート映画祭(LATIN BEAT FILM FESTIVAL2019)」。
今年のラインナップは、スペインのホナス・トルエバ監督の『8月のエバ』、チリの巨匠アンドレス・ウッド監督のポリティカル・サスペンス『蜘蛛』、2020年の米国アカデミー賞国際長編映画賞部門コロンビア代表作『猿』。また東京国際映画祭共催の『戦争のさなかで』、『ファイアー・ウィル・カム』、コンペティション部門にノミネートされているスペイン映画『列車旅行のすすめ』をラインナップ。
また第2回開催の『Ⅱ CINEMA DO BRASIL』では、サン・セバスティアン国際映画祭で主要3部門を受賞したブラジル映画『ファヴェーラの娘』、各国の映画祭で話題の女性映画『見えざる人生』、異色のSF作『神の愛』を上映。
【主なラテンアメリカ映画】
『蜘蛛』 原題:Araña
監督:アンドレス・ウッド/出演:マリア・バルベルデ、メルセデス・モラン、マルセロ・アロンソ/2019年/スリラー/チリ・アルゼンチン・ブラジル/105分
1970年代初頭のチリ。極右民族主義者のグループはアジェンデ政権の転覆を画策。メンバーのイネス、彼女の夫フスト、親友のヘラルドは、歴史の流れを変えるような政治的犯罪を成し遂げる。だが恋愛関係のもつれもあり後にグループは分裂。40年後、イネスは名の知れた実業家となっていた。チリの激動の政治史と男女の愛憎劇を絡めた本格派サスペンス。
監督は『マチュカ 僕らの革命』、『ヴィオレータ、天国へ』(LBFF2012出品)の名匠アンドレス・ウッド。40年後のイネス役を『夢のフロリアノポリス』(LBFF2018出品)、『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』(LBFF2017出品)で注目されたメルセデス・モランが演じている。
『猿』 原題:Monos
監督:アレハンドロ・ランデス/出演:ソフィア・ブエナベントゥラ、フリアン・ヒラルド、ジュリアンヌ・ニコルソン/2019年/ドラマ/コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・米国・スイス・デンマーク/102分
南米の山岳地帯で暮らす「猿」と呼ばれる8人の少年少女たち。彼らの生活は、一見、夏のキャンプのようにも見えるが、ゲリラ組織の軍曹の監視下にある。彼らの役割は人質になっている米国人女性を監視し世話をすることだった。ボリビアのコカ農家の実態に迫ったドキュメンタリー『コカレロ』(LBFF2008出品)でデビューしたアレハンドロ・ランデス監督の最新作。サンダンス映画祭審査員特別賞をはじめ数々の国際映画祭で受賞している。2020年の米国アカデミー賞国際長編映画賞部門コロンビア代表作。
【Ⅱ CINEMA DO BRASIL】
『ファヴェーラの娘』 原題:Pacificado
監督:パクストン・ウィンターズ/出演:カシア・ナシメント、ブカッサ・カベンジェレ、デボラ・ナシメント/2019年/ドラマ/ブラジル・米国/100分
13歳の少女タチは、リオのファヴェーラ(スラム街)で母と暮らしている。生活は苦しかったが、親友のレチとお洒落をしてダンスを披露するなど、楽しい時間も過ごしていた。ある日、彼女の父ジャカが14年ぶりに刑務所を出所して戻ってくる。ジャカは裏社会から足を洗い家族との平和な暮らしを望んでいたが、ファヴェーラを支配するネルソンはジャカを目の敵にする。
リオの丘に造られた巨大なファヴェーラ「モッホ・ドス・プラゼーレス」が撮影に協力し、米国人の映像作家パクストン・ウィンターズが7年の歳月をかけて取り組んだ作品。 『レスラー』『ブラック・スワン』の監督として知られるダーレン・アロノフスキーが製作を務めている。9月末開催の2019年サン・セバスティアン国際映画祭では作品賞・男優賞・撮影賞の主要3部門を受賞した。
『見えざる人生』 原題:A vida invisivel de Eurídice Gusmaõ
監督:カリン・アイヌーズ/出演:カロル・ドゥアルテ、ジュリア・ストックラー、フェルナンダ・モンテネグロ/2019年/ドラマ/ブラジル・ドイツ/139分
1950年のリオデジャネイロ。18歳のユリディス・グスマンはクラシック音楽のピアニストになる夢をかなえるためウィーンの音楽学校を目指している。彼女には強い絆で結ばれた2つ年上の姉ギーダがいたが、二人の人生は厳格な父によって引き裂かれてしまう。家や社会で男性から支配され、もがきながら自由を得ようとする女性たちの人生をドラマチックに描いている。女性作家マルタ・バターリャの同名小説の映画化。『セントラル・ステーション』で知られる名女優フェルナンダ・モンテネグロが主人公の晩年を演じている。2019年のカンヌ国際映画祭ある視点部門作品賞受賞。2020年の米国アカデミー賞国際長編映画賞部門ブラジル代表作。
『神の愛』 原題:Divino Amor
監督:ガブリエル・マスカロ/出演:ジラ・パエス、ジュリオ・マシャード、テカ・ペレイラ/2019年/ドラマ/ブラジル・ウルグアイ・デンマーク・ノルウェー・チリ・スウェーデン/101分
2027年のブラジルは、多くの国民が救世主を待つだけの夢も希望もない社会へと様変わりしている。離婚の危機にある夫婦に復縁するよう諭す仕事をしている42歳の女性ジョアナは熱心なクリスチャンだ。彼女は使命感を持って自分の役目を果たしていたが、一方で、自分自身の結婚生活には問題を抱えていた。ブラジル人の信仰心や愛、性に対する考えに切り込んだ異色のSF映画。保守化する今のブラジル社会を風刺したテーマを取り上げ、各国の映画祭で話題となった。ブラジルを代表する女優ジラ・パエス(『オーパイオー』(LBFF2008出品)、『フランシスコの2人の息子』)が主人公ジョアナを演じている。