原題:ABE
監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーヂ
出演:出演:ノア・シュナップ | セウ・ジョルジ
2019年/アメリカ・ブラジル
11月20日(金)より新宿シネマカリテほか日本公開
https://abe-movie.jp/
ブルックリン生まれのエイブは、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ。文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされるなか、料理を作ることが唯一の心の拠りどころだった。誰からも理解されないと感じていたある日、世界各地の味を掛け合わせて「フュージョン料理」を作るブラジル人シェフのチコと出会う。フュージョン料理を自身の複雑な背景と重ね合わせたエイブは、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。
監督はブラジル人のフェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ。映画監督であり、YouTuberであり、新聞や雑誌の記者でもある彼が、自身の半生をベースに独自の視点で物語を紡ぐ。少年が料理を通じてアイデンティティーを探し出すという成長ストーリーは、多様性の時代でありながらも人々が分断されつつある世の中に向けた<希望のメッセージ>となる。
監督:フェリックス・ビスカレット
主な登場人物:カルロス・サウラ/カルロス・サウラ・メドラノ/アントニオ・サウラ・メドラノ/アンナ・サウラ・ラモン
2017年/85分
後援:駐日スペイン大使館/インスティトゥト・セルバンテス東京
11月21日(土)~12月4日(金)より新宿K’s cinemaほか順次公開
http://www.pan-dora.co.jp/sauras/
スペインが世界に誇る巨匠カルロス・サウラ。『サウラ家の人々』は、今年88歳になる彼と長男アントニオを筆頭にした7人の子どもたちとの交流を撮ったドキュメンタリー映画である。サウラは大好きな絵を描き、写真を撮り、華やかな恋愛遍歴も含めて、子どもたちと驚くほど率直に語り合う。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭での受賞作や候補作多数と、自在に創造に励んだ巨匠は、私生活においても自由奔放だった。最も知られている相手は世界的名優チャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリン。息子も授かっている―。
※同時上映 カルロス・サウラ監督特集『カラスの飼育』『J:ビヨンド・フラメンコ』『フラメンコ・フラメンコ』『ブニュエル~ソロモン王の秘宝~』
ブラジル映画『バクラウ 地図から消された村』
原題:Bacurau
監督:クレベール・メンドンサ・フィリオ監督
出演:ソニア・ブラガ、ウド・キア、バルバラ・コーレン、トマス・アキーノ
2019年製作/131分/ブラジル・フランス
11/28(土)よりイメージ・フォーラムほかで日本公開
http://klockworx-v.com/bacurau/
村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずの他所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。
ブラジル片田舎の村バクラウで起こる不可解な出来事と暴力の災禍ーー貧困、格差、そして政治によって主導される同胞たちの分断。
前作『アクエリアス』で世界最高峰のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、その年の映画界を席巻したブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ監督が本作で描くのは、現代に警鐘を鳴らす暴力に彩られた寓話的世界。
再び挑んだカンヌ国際映画祭では、審査員賞を受賞しブラジルに初めての栄冠をもたらした。更にはジャンル映画の祭典シッチェス・カタロニア国際映画祭でも監督賞を含む3冠を達成した。
【再放送】ハイビジョン特集「古代アンデス“第五の文明”~ペルー・カラル遺跡~」
NHK BSプレミアム 11月30日(月)午後4:12~午後5:41(89分)
四大文明と同時期、日本の縄文時代ごろに南米ペルーで栄えた「古代アンデス文明」の調査が進んでいる。2009年に世界遺産に登録されたカラル遺跡は、巨大なピラミッドが建ち並ぶ、南北アメリカで最古級・最大規模の遺跡。最近、鮮やかな装飾壁画を持つ同時代のベンタロン遺跡も発見。ピラミッドはなぜ造られたのか? 人々の宗教や文化、暮らしは? なぜ戦争がなかったのか? 南米で花開いた、もう1つの古代文明の謎に迫る。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-11-30&ch=10&eid=20090&f=3599
【再放送】世界遺産 時を刻む「メキシコ 神の恵み 7000年の味 料理」
NHK BSプレミアム 12月7日(月) 午後6:00~午後7:00(60分)
メキシコ料理は、マヤ、アステカ文明に始まる長い歴史と独自の調理法が評価され、2010年、世界無形文化遺産に選ばれた。庶民の味タコスやトルティーヤは、中南米が原産のトウモロコシやトマトなどの“神の恵み”によって生み出されてきた。 向井理のナビゲーションを交えて各地の村を訪ね、古代文明以来の伝統料理や植民地時代に作られた料理・モーレを通じてメキシコの人々の食への愛着と受け継がれる豊かな食文化を伝える。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-12-07&ch=10&eid=22413&f=3156
【再放送】世界遺産 時を刻む「キューバ よみがえる魂の街 再生」
NHK BSプレミアム 12月9日(水) 午後6:00~午後7:00(60分)
“カリブの真珠”と呼ばれるキューバの首都・ハバナ。世界遺産の旧市街には、スペイン植民地時代の美しい建物が立ち並ぶが、著しい老朽化が問題になっている。キューバ当局は、専門のプロジェクトを作り、建物を修復して街の再生を図ってきた。その中心になっているのが、若者たち。自ら旧市街で生まれ育ち、壁画を修復する仕事に情熱を燃やす一人の若者を通じて、歴史の街を未来につないでいく取り組みを伝える。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-12-09&ch=10&eid=23448&f=3156
体感!グレートネイチャー SP「大河アマゾン 不思議と誕生」
NHK BSプレミアム 12月19日(土) 午後6時00分(90分)
流域面積705万平方キロメートルに及ぶ世界最大の大河アマゾンは不思議に満ち溢れている。中流域に流れる黒色の水。遡ってゆくと、ジャングルの先に黄金の滝が潜んでいた。そしてイルカやアジなど海の生き物が生息する不思議。その理由はアマゾン川がかつて海の中にあったからだという。源流を求めてアンデス山脈を登ってゆくと、そこにアンデス隆起と巨大火山爆発という、想像を超えたアマゾン川の誕生の秘密が隠されていた。
https://www4.nhk.or.jp/greatnature/x/2020-12-19/10/31183/2551126/
【再放送】世界遺産 時を刻む「エクアドル 天空都市に潜むインカの心 証し」
NHK BSプレミアム 12月21日(月) 午後6時00分(60分)
エクアドルの首都・キト。標高2850メートルの“天空都市”は、インカ帝国の拠点として栄えた。16世紀に始まるスペインの植民地支配により、住民は鉱山での重労働やキリスト教への改宗を強いられた。先住民たちは、壮麗なバロック建築に自らの文化や信仰をひそかに刻み込み、それは独自の感覚を持った“キト芸術”を生み出した。インカの誇りを求めて旧市街の建物を探索し、祖先の文化を見つめ直そうという人々に出会う。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-12-21&ch=10&eid=33152&f=3156
メキシコのドキュメンタリー映画『ミッドナイト・ファミリー』
原題:Midnight Family
監督:ルーク・ローレンツェン
2019年/81分/メキシコ
2021年1月16日(土)よりユーロスペースほか日本公開予定
https://www.madegood.com/ja/midnight-family/
メキシコ・シティでは、人口900万人に対し、行政が運営する救急車は45台にも満たない。そのため、専門訓練もほとんどなく、認可も得ていない営利目的の救急隊という闇ビジネスが生まれている。
オチョア家族もその一つだ。 同業者と競い合って、緊急患者を搬送する毎日。この熾烈なビジネスで日銭を稼ごうと奮闘するオチョア家だが、現実はそう甘くない。腐敗した警察による取り締まりが、さらに家族を窮地へと追いやっていく。
「ミッドナイト・ファミリー」は、倫理的に疑問視されるオチョア家の稼業を、人間味あふれる視点で捉えつつ、メキシコの医療事情、行政機能の停滞、自己責任の複雑さといった差し迫った課題を私たちに突きつける。
TOKYO WOMEN’S FILM FESTIVAL
監督トーク付『Cu-Bop across the border』上映会(視聴期間1/21~27)
高橋慎一監督トーク日時:1月23日(土)19時30分〜21時
Parte 1 Cu-Bopの舞台裏で(高橋監督)
Parte 2 キューバの女性たち(高橋監督×TWFF)
『Cu-Bop across the border』オンライン上映日時:
1月21日(木)12時〜1月27日(水)23時
料金:1500円(トークイベント付き上映視聴券)
申し込みは下記をご覧ください。
https://cu-bop-twff.peatix.com/
https://www.twff.info/
製作/Kamita Label
監督・撮影/高橋 慎一
日本・キューバ合作
スペイン語・英語(日本語字幕)
98min
映画『Cu-Bop』は、困難に直面しながらも、自分の音楽を演奏し続けるキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー作品だ。キューバに残り音楽活動を続ける者、ジャズの本場であるアメリカ合衆国に移住する者…。その両者の元へ、監督自らカメラを持って自宅に泊まり込み、寝食を共にしながら『音楽が生まれる瞬間』を記録する取材方式によってこの映画は撮影された。
2015年に公開され、話題を呼んだ『Cu-Bop』が、再撮影・再編集によって新たに生まれた世界公開版『Cu-Bop across the border』(2018)をオンライン上映。
23日には監督のオンラインでのトークイベントが開催される。
アート・ドキュメンタリー『フリーダ・カーロに魅せられて』
原題:FRIDA KAHRO
監督:アリ・レイ
90分/2020年
2021年1月29日(金)~TOHOシネマズ シャンテほかで公開予定
【料金】大人2,000円 学生1,500円 (税込)
※映画館の各種割引や、株主優待券等は使用できません。
https://artonscreen.jp/lineup.html
アート・オン・スクリーンは、“映画館の大画面で美術を楽しむ”という全く新しい体験を提案するアート・ドキュメンタリーシリーズ。現地の風景、建築、文化に触れながら、時代背景と共に専門家による解説と併せてアーティストの人生に迫り、作品に秘められた想いを紐解く映像エンターテインメント。
自身の人生をカンヴァスに描き続けた、メキシコの現代絵画を代表するフリーダ・カーロ。画家としての彼女を、私たちはどれだけ「本当に」知っているだろうか?
現在『フリーダ・カーロ博物館』となっている彼女の生家である有名な『青い家』や、メキシコシティにあるフリーダ・カーロの作品を所有するすべての美術館、ギャラリー、また各国で開催されている彼女に関する展覧会も収録。
花冠とカラフルな民俗衣装をまとい、時代のミューズとなった彼女の人生の根底に流れるものを、民俗芸術の第一人者としても知られる彼女の絵画を通じて探る。
彼女の日記や書簡を紐解き、魅惑的で壊れやすくも、激しく燃えたフリーダの魂を解き明かしていく。
ドキュメンタリー『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』
原題:DIEGO MARADONA
監督・製作総指揮:アシフ・カパディア
出演:ディエゴ・マラドーナ他
2021年2月5日(金)~、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開予定
http://maradona-movie.jp/
1984年、世界的な人気を誇るアルゼンチン出身のサッカー選手ディエゴ・マラドーナは、熱狂的な観客が集うイタリア南部の弱小クラブSSCナポリに移籍する。ピッチでは“神の手”“5人抜き”でメキシコW杯優勝、“クラブ史上初”のセリエA優勝により、スーパースターとして崇め立てられたかと思いきや、プライベートではマフィアとの交際、愛人とのゴシップ、コカインでの逮捕により、トラブルメーカーとして忌み嫌われてしまう。やがて、サッカーを愛するピュアな“ディエゴ”、マスコミを騒がせるダークな“マラドーナ”という、相反する“二つの顔”が浮かび上がる。
監督・製作総指揮を手掛けたのは、『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』で英国アカデミー賞受賞、『AMY エイミー』でアカデミー賞R受賞を果たした、イギリスの俊才アシフ・カパディア。2020年に急逝したマラドーナの500時間の貴重な秘蔵映像と共に、栄光と挫折を繰り返す天才の光と影が明かされる。
カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション、英国アカデミー賞ノミネート、ロッテントマト89%大絶賛など、世界中で高く評価された波瀾万丈な人生ドラマ。昨年のマラドーナ氏急死により、4月から2月に日本公開が早まっている。